Booking.comに宿泊施設を登録する手順|外国人旅行者からの予約を受け付けるための基本設定

Booking.comに登録すると何が変わるのか

外国人の旅行者に泊まってもらいたい。でも、どうすれば外国から来る旅行者に自分の宿を知ってもらえるのだろう。

そう思いながら、なかなか最初の一歩が踏み出せていない宿泊施設の経営者の方は多いのではないでしょうか。

Booking.com(ブッキングドットコム)は、世界中の旅行者が宿泊先を探すときに使っているサイトです。

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毎日何百万人もの旅行者が世界中の宿泊施設を検索しており、日本を訪れる外国人旅行者も多くがBooking.comで泊まる場所を探しています。

このサイトに自分の宿泊施設を登録するだけで、これまでアクセスできなかった世界中の旅行者に、自分の宿を見てもらえるようになります。

登録する前と後で何が変わるかを具体的に説明します。登録前は、外国人旅行者が自分の宿を見つける方法がほとんどありません。

外国語のホームページを持っていない・SNSで発信していない・じゃらんや楽天トラベルは日本語中心のサービスなので海外からの旅行者には届きにくい、という状況では、いくら良い宿でも外国人旅行者に知ってもらえません。

登録後は、Booking.comで「京都 旅館」「東京 ゲストハウス」などと検索した世界中の旅行者が、自分の宿を見つけられるようになります。

Booking.comは英語・中国語・韓国語など40以上の言語に対応しているため、自分が外国語を話せなくても、旅行者が自分の言語でサイトを見て予約を完了できる仕組みになっています。

また予約のやり取りも、Booking.comのシステムを通じて行われます。

旅行者がメッセージを送ってきたときは、Booking.comが自動で翻訳してくれる機能もあるため、外国語が苦手でも運営を続けやすい環境が整っています。

手数料については、予約が入ったときだけ売上に対して一定の割合(一般的に15%前後)が引かれる仕組みです。予約がなければ費用はかかりません。登録自体は無料でできます。

登録を始める前に準備するもの

実際に登録を始める前に、必要なものを揃えておくと作業がスムーズに進みます。3つの準備をしておきましょう。

必要な書類と情報

Booking.comに登録するには、いくつかの基本的な情報が必要です。事前に手元に用意しておくと、登録の途中で作業が止まらずに済みます。

必要な情報は、宿泊施設の正式な名前・住所・電話番号・メールアドレス、施設の種類(ホテル・旅館・民泊・ゲストハウスなど)、施設の説明文(どんな宿かを紹介する文章)、チェックインとチェックアウトの時間、Wi-Fiや駐車場などの設備の有無、支払い方法(現金のみかクレジットカードも使えるか)です。

また法人として登録する場合は会社名と法人番号が必要になることがあります。民泊として登録する場合は、住宅宿泊事業法の届出番号など、運営に必要な許可番号も入力する場合があります。

写真の準備

Booking.comに掲載する写真は、旅行者が宿を選ぶときの一番大切な判断材料になります。

写真の枚数が少ない・暗くて見にくいといった状態では、どれだけ良い宿でも旅行者に選んでもらいにくくなります。

登録前に用意しておきたい写真の種類は、客室の写真(全体・ベッド・窓からの景色など)・お風呂やトイレの写真・食事を提供している場合は料理や食事スペースの写真・玄関や外観の写真・共用スペース(ロビー・廊下など)の写真です。

写真はスマートフォンで撮ったものでも使えますが、明るい場所で撮ることが大切です。

カーテンを開けて自然な光を入れた状態で撮ると、きれいに写ります。最低でも10〜15枚程度を準備しておくことをお勧めします。

料金と部屋の情報の整理

登録のときに、部屋の情報と料金を入力します。事前に整理しておくと作業がスムーズです。

用意しておくと良い情報は、部屋の種類(シングル・ダブル・和室など)・各部屋の定員(何人まで泊まれるか)・1泊あたりの料金(時期によって変わる場合はその設定も)・朝食が含まれているかどうか・部屋ごとの設備(エアコン・テレビ・金庫・冷蔵庫など)です。

料金は後から変更することもできるため、最初は基本となる料金だけ決めておけば大丈夫です。繁忙期や閑散期の料金設定は、登録が終わってから少しずつ調整していくことができます。

登録の手順|ステップごとに説明する

実際にBooking.comに登録する手順を6つのステップに分けて説明します。

登録の途中で一時停止しても、進んだところまで保存される仕組みになっているため、一度に全部終わらせなくても大丈夫です。

本記事は2026年6月時点の情報です。画面の表示は変わることがあるため、最新の手順はBooking.comのパートナーサイトでご確認ください。

ステップ1|Booking.comのパートナーサイトにアクセスする

まずパソコンまたはスマートフォンで「join.booking.com」にアクセスします。これはBooking.comの中でも施設を登録するための専用ページです。

ページが開いたら「登録手続きを開始」というボタンをクリックします。

次にメールアドレスを入力して「次へ」をクリックし、氏名・電話番号・パスワードを順番に入力してアカウントを作ります。

すでにBooking.comのアカウントを持っている場合はそのままログインできます。

登録完了後に確認メールが届くので、メール内のリンクをクリックしてメールアドレスの確認を済ませましょう。

ステップ2|施設の基本情報を入力する

アカウントを作成したら、施設の基本情報を入力します。まず施設の種類を選びます。ホテル・旅館・ゲストハウス・民泊(アパートメント)など、自分の施設に合うものを選んでください。

次に施設の名前・住所・電話番号・メールアドレスを入力します。施設名は日本語と英語の両方を入力できる欄があります。英語の施設名がない場合はローマ字表記でも問題ありません。

施設の説明文を入力する欄では、宿のコンセプト・近くの観光スポット・交通アクセスなどを書きます。ここは後から編集できるため、最初はシンプルな内容でも大丈夫です。

ステップ3|部屋の情報と料金を設定する

施設の基本情報が終わったら、部屋の種類と料金を設定します。シングルルーム・ダブルルーム・和室など、用意している部屋のタイプを入力します。

各部屋について、定員(何人まで泊まれるか)・部屋の広さ・ベッドの種類・設備(エアコン・テレビ・バスルームなど)を入力します。

料金は1泊あたりの基本料金を入力します。朝食が含まれている場合はその旨も設定できます。

料金は後からいつでも変更できます。最初は基本となるシンプルな料金設定にして、慣れてきたら繁忙期・閑散期の料金設定を追加していく進め方がお勧めです。

ステップ4|写真をアップロードする

部屋の情報が終わったら、写真をアップロードします。Booking.comでは写真が多いほど旅行者に選ばれやすくなります。最低でも5枚以上・できれば20枚以上の写真を用意しましょう。

アップロードする写真は、明るくきれいに撮れているものを選びましょう。写真のサイズは横幅2048ピクセル以上が推奨されています。

スマートフォンで撮った写真でも、最近のスマートフォンであれば十分な画質があります。

写真をアップロードするときは、それぞれの写真にタグ(どの部屋の写真か・どのエリアの写真かなど)をつけることができます。

きちんとタグをつけておくと、旅行者が写真を見たときにわかりやすくなります。

ステップ5|キャンセルポリシーを設定する

キャンセルポリシーとは、旅行者が予約を取り消したときのルールのことです。Booking.comではあらかじめ用意されているポリシーのテンプレートから選ぶことができます。

代表的なテンプレートとして、チェックイン前日まで無料でキャンセルできる「フレキシブル」・チェックイン数日前まで無料でキャンセルできる「スタンダード」・キャンセル不可で全額請求する「ノンリファンダブル」などがあります。

最初はフレキシブルまたはスタンダードを選ぶと、旅行者が予約しやすくなります。

ノーショー(無断キャンセル)対策として事前にクレジットカード情報を取得する設定も、この画面から行えます。

ステップ6|掲載前の確認と公開

すべての情報を入力したら、最後に確認画面が表示されます。施設名・住所・料金・写真・キャンセルポリシーが正しく入力されているかを確認して、「完了」または「公開」ボタンをクリックします。

掲載が完了するまでにBooking.com側での審査が行われます。審査には通常数日かかることがあります。

審査が通過したら、Booking.comに施設が掲載されて旅行者からの予約を受け付けられるようになります。審査完了の通知はメールで届きます。

登録後にやるべき基本設定

Booking.comに掲載が完了したら、次にやるべき基本的な設定を3つ整えておきましょう。この設定を済ませておくことで、外国人旅行者に選ばれやすくなります。

在庫と料金を正しく管理する

Booking.comに掲載されると、旅行者がいつでも予約を入れられる状態になります。そのため空室情報(在庫)と料金が常に正しく表示されている状態を保つことが大切です。

管理はBooking.comの管理画面(エクストラネット)から行います。エクストラネットにはパソコンのブラウザからもスマートフォンのアプリからもアクセスできます。

管理画面の「料金と空室状況」のページから、日ごとに空室数と料金を設定できます。

特に気をつけたいのが、すでに予約が埋まっている日に空室が「あり」と表示されたままになってしまうケースです。

他の予約サイトと合わせて使っている場合はダブルブッキングのリスクがあるため、予約が入ったらすぐに他のサイトの在庫も更新する習慣をつけましょう。

複数のサイトを使っている場合はサイトコントローラーの導入も検討してみてください。

外国語での施設説明を追加する

登録時に日本語で施設説明を入力した場合でも、英語・中国語・韓国語などの外国語での説明を追加することができます。

Booking.comは多言語に対応しているため、それぞれの言語のユーザーが検索したときに、その言語での説明文が表示されます。

管理画面の「施設情報」から施設の説明文を編集できます。英語の説明文を追加する場合は、DeepLなどの無料翻訳ツールで日本語の説明文を英語に翻訳して貼り付けるだけでも効果があります。

説明文に含めると効果的な内容は、施設のコンセプト・周辺の観光スポット・最寄りの駅やバス停からの距離・提供しているサービスの特徴・食事制限への対応(ハラール・ベジタリアンなど)です。

アレルギーや食事制限に関する情報は、外国人旅行者が施設を選ぶときに特に確認したい情報なので、できるだけ詳しく書いておくことをお勧めします。

口コミへの返信設定をする

Booking.comでは、宿泊した旅行者が口コミを投稿できます。口コミはその施設を予約しようか迷っている他の旅行者が必ず確認する情報のため、口コミが入ったらできるだけ早く返信することが大切です。

管理画面の「口コミ」ページから、投稿された口コミを確認して返信できます。

外国語の口コミが届いた場合は、DeepLを使って内容を日本語に翻訳して理解してから、日本語で返信文を書いてDeepLで相手の言語に翻訳して返信するという手順で対応できます。

返信の内容は短くても大丈夫です。「ご宿泊いただきありがとうございました。またのご来訪をお待ちしております(Thank you for staying with us. We look forward to welcoming you again.)」のような一文でも、返信があることで次の旅行者への信頼感につながります。

口コミの通知をメールやスマートフォンに届けるよう設定しておくと、返信が遅れにくくなります。管理画面の「通知設定」から確認しておきましょう。

よくある質問

Booking.comへの登録について、よく寄せられる疑問をまとめました。

登録にお金はかかりますか?

Booking.comへの登録自体は無料です。掲載されるだけでは費用はかかりません。費用が発生するのは、旅行者が実際に予約を入れて宿泊したときだけです。

費用の仕組みは、宿泊料金に対して一定の割合の手数料をBooking.comに支払うというものです。

手数料の割合は施設によって異なりますが、一般的に宿泊料金の15%前後が目安とされています。例えば1泊10,000円の部屋に旅行者が泊まった場合、1,500円程度がBooking.comへの手数料として引かれて、残りの8,500円程度が施設の収益になります。

この手数料は、世界中の旅行者に自分の施設を見てもらえる機会を得るための費用と考えると、広告費として合理的な金額かどうかを判断しやすくなります。

手数料が気になる場合は、Booking.com経由の予約が増えてきた段階で自社の予約ページを作って直接予約を増やしていくという方法も取れます。

登録してからどのくらいで予約が入りますか?

掲載が始まった直後は、口コミが0件の状態からスタートするため、すぐに予約が入るとは限りません。

旅行者は口コミや写真を参考に宿泊先を選ぶことが多いため、最初の予約が入るまでに数週間から1〜2ヶ月かかるケースが多いです。

最初の予約が入りやすくなるための工夫として、写真をできるだけ多く・きれいに掲載すること・施設の説明文を英語で充実させること・キャンセル無料のポリシーを設定することなどが効果的です。

最初のうちは他の施設より少し料金を低めに設定して、まず口コミを集めるという方法もあります。

口コミが10件以上になってくると、検索結果での表示順位が上がりやすくなり、予約が入るペースも安定してくる傾向があります。

日本語だけでも運営できますか?

基本的には日本語だけでも運営できます。Booking.comのシステムが多言語に対応しているため、旅行者は自分の言語でサイトを見て予約を完了することができます。

予約の確認メールもBooking.comが旅行者の言語で送ってくれます。

旅行者からメッセージが届いた場合は、Booking.comの管理画面にメッセージ翻訳機能があり、外国語のメッセージを日本語に翻訳して読むことができます。

返信を書くときも、日本語で入力すると相手の言語に翻訳して送ることができる機能があります。

ただし施設の説明文を英語や中国語・韓国語で追加しておくと、旅行者が自分の言語で詳しい情報を確認できるため、予約につながりやすくなります。

日本語だけの状態でまずスタートして、慣れてきたら英語の説明文を追加していくという進め方が現実的です。

まず登録して、少しずつ情報を充実させていく

ここまでBooking.comへの登録前の準備から登録の手順、登録後にやるべき設定まで解説してきました。最後に全体を振り返ります。

登録の費用はゼロ、リスクも少ない

Booking.comへの登録は無料で始められます。掲載しているだけでは費用はかからず、実際に旅行者が宿泊したときだけ手数料が発生する仕組みです。

予約が入らなければ費用はゼロのため、試しに登録してみるというスタンスで始めることができます。

世界中の旅行者に自分の施設を見てもらえる機会が増えることを考えると、登録しない理由を探す方が難しいくらいです。

完璧な状態でなくても登録を始めてよい

最初から写真を20枚以上揃えて・英語の説明文を完璧に書いて・料金設定も細かく決めてから登録しようとすると、なかなか一歩が踏み出せません。

写真が5〜10枚・日本語の説明文・基本的な料金設定だけでも、まず登録を完了させることの方が大切です。

登録した後から写真を追加することも・説明文を英語で書き直すことも・料金を調整することも、すべて管理画面からいつでもできます。

最初から完璧を目指すより、まず登録して実際に使いながら少しずつ改善していく方が、早く外国人旅行者からの予約につながります。

口コミを増やすことが次の目標

登録直後は口コミが0件の状態からスタートします。最初の数件の口コミが集まると検索での表示順位が上がりやすくなり、予約が入るペースが安定してきます。

最初の旅行者に宿泊してもらったときは、チェックアウト時にBooking.comへの口コミをお願いしてみましょう。

最初の数件の口コミを集めることを、登録後の最初の目標にしてみてください。

Booking.comへの登録は、外国人旅行者に自分の宿を知ってもらうための大きな一歩です。

まず登録することから始めて、少しずつ情報を充実させながら、世界中の旅行者に選ばれる施設を作っていきましょう。

この記事を書いた人

旅行、観光、IT・Webマーケティングの仕事に25年ほど携わってきた40代。現在はインバウンド対応に悩む店舗・宿泊施設の方々に向けて、実際に使えるツールや方法をまとめています。導入コストや使い勝手を含めて丁寧に検証することを心がけています。