外国人旅行者がGoogleマップで探したとき、あなたのお店は見つかりますか?
外国人の旅行者がスマートフォンを取り出して「近くにおいしいレストランはないかな」と探すとき、真っ先に使うのがGoogleマップです。
目的地に向かいながら「あのエリアに土産物屋はあるかな」と調べるのも、Googleマップです。
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訪日外国人の99%が旅行中にGoogleマップを使っているというデータがあるほど、Googleマップは外国人旅行者の行動の中心にあります。
では、あなたのお店のGoogleビジネスプロフィールは、外国人旅行者に正しく情報が届く状態になっていますか。
日本語だけで登録されたGoogleビジネスプロフィールは、一部の情報が自動で翻訳される仕組みになっています。しかしすべての情報が自動翻訳されるわけではありません。
お店の名前・説明文・サービスの内容・メニュー情報などは、自動翻訳の対象外になっていることが多く、英語や中国語での情報を自分で追加しないと外国人旅行者に内容が伝わらないままになってしまいます。
例えば、お店の名前が日本語の漢字だけで登録されていると、外国人旅行者にはどんなお店かが全く伝わりません。
説明文が日本語だけだと、アレルギー対応しているかどうか・どんな雰囲気のお店かといった情報が届きません。
写真が少ないと、来店を決める前に「ここに行きたい」と思ってもらえません。
こうした情報のすき間は、外国人旅行者にとって「よくわからないから別の店にしよう」という判断につながってしまいます。
多言語対応の設定は難しそうに聞こえますが、実際にやることはシンプルです。英語での店舗名・説明文・サービス情報を追加して、写真を充実させるだけで、外国人旅行者に届く情報がぐっと増えます。
費用はかかりません。必要なのはスマートフォンかパソコンと、少しの時間だけです。
始める前に確認すること
実際に設定を始める前に、3つのことを確認しておきましょう。準備が整っていると、作業がスムーズに進みます。
Googleビジネスプロフィールにすでに登録しているか確認する
まず自分のお店がGoogleビジネスプロフィールにすでに登録されているかどうかを確認します。Googleマップで自分のお店の名前を検索して、お店の情報が表示されれば登録済みです。
登録済みの場合でも、自分でオーナー確認の手続きをしているかどうかを確認してください。オーナー確認が済んでいないと、情報の編集や追加ができません。
Googleマップで自分のお店を検索して「このビジネスのオーナーですか?」と表示されている場合は、オーナー確認がまだ済んでいない状態です。その場合はまずオーナー確認の手続きを先に済ませましょう。
まだ登録していない場合は、Googleビジネスプロフィールの公式サイト(business.google.com)からアカウントを作成して、お店の情報を登録することから始めてください。
スマートフォンとパソコン、どちらで作業するか決める
Googleビジネスプロフィールの設定は、スマートフォンのアプリからもパソコンのブラウザからもできます。
どちらでも基本的な操作は同じですが、文字の入力が多い作業はパソコンの方がやりやすいです。
スマートフォンで作業する場合は、App StoreまたはGoogle Playで「Googleビジネスプロフィール」のアプリをインストールして、自分のGoogleアカウントでログインしてください。
パソコンで作業する場合は、ブラウザでbusiness.google.comにアクセスして、同じGoogleアカウントでログインします。
使う翻訳ツールを準備する
英語・中国語・韓国語の説明文を書くときに、翻訳ツールを使います。事前に使いやすい翻訳ツールを開いておくと、作業中に迷わず進められます。
無料で使えるツールとして、DeepL(deepl.com)とGoogle翻訳(translate.google.com)がお勧めです。どちらもブラウザで開くだけで使えます。
日本語で書いた文章をコピーして貼り付けるだけで、すぐに英語や中国語に翻訳してくれます。翻訳した文章はそのままコピーしてGoogleビジネスプロフィールの入力欄に貼り付けることができます。
多言語対応の手順|ステップごとに説明する
準備が整ったら、実際に設定を進めていきます。5つのステップに分けて説明します。
ステップ1|ビジネス名を英語でも登録する
Googleビジネスプロフィールの管理画面を開いて、「プロフィールを編集」をクリックします。「ビジネス名」の欄に、現在登録されている日本語の店舗名が表示されています。
ここで大切なのは、日本語の店舗名をそのまま変えるのではなく、英語表記を追加するという点です。
例えば「和食処 山田」というお店であれば、「Washoku Restaurant Yamada」のように英語での店舗名を追加します。
お店の種類を表す言葉(Restaurant・Cafe・Shop・Hotelなど)を店舗名の後ろに付け加えると、外国人旅行者がどんなお店かをすぐに理解できます。
店舗名の英語表記が思いつかない場合は、DeepLで翻訳してみるか、お店の雰囲気や特徴を表す英語の単語を組み合わせて考えてみましょう。
ステップ2|ビジネスの説明文を英語で追加する
管理画面の「プロフィールを編集」から「説明」の欄を開きます。現在日本語で書かれている説明文があれば、それをDeepLやGoogle翻訳で英語に翻訳して、日本語の説明文の後に追加します。
説明文に含めると効果的な内容は、お店のコンセプト・提供している料理やサービスの特徴・アレルギー対応の有無・予約が必要かどうか、といった外国人旅行者が来店前に知りたい情報です。
説明文は最大750文字まで入力できますが、長すぎると読まれにくくなります。英語での説明は3〜5文程度のシンプルな内容にまとめることをお勧めします。
中国語や韓国語での説明も追加したい場合は、英語の説明文の後に続けて追加することができます。
ステップ3|サービス・メニュー情報を英語で追加する
管理画面から「サービス」または「メニュー」の欄を開きます。飲食店の場合はメニュー情報、小売店や宿泊施設の場合はサービス内容を登録できます。
ここも日本語の情報だけでなく、英語での説明を追加しておくことが大切です。
料理名・価格・アレルギー情報・サービスの内容を英語で追加することで、外国人旅行者がGoogleマップ上で詳しい情報を確認できるようになります。
すべてのメニューやサービスを一度に英語化する必要はありません。まず一番人気のメニューやサービスから始めて、少しずつ追加していく進め方でも十分です。
ステップ4|写真を充実させる
Googleビジネスプロフィールに掲載する写真は、言語に関係なく外国人旅行者に伝わる最も効果的な情報です。
写真が少ないお店は、外国人旅行者に「どんなお店かわからない」という印象を与えてしまいます。
追加しておきたい写真の種類は、料理や商品の写真・店内の雰囲気がわかる写真・お店の外観・スタッフが働いている様子などです。
写真は明るくきれいに撮ることが大切で、スマートフォンのカメラで十分です。最低でも10枚以上の写真を掲載しておくと、外国人旅行者に来店のイメージを持ってもらいやすくなります。
写真を追加するには管理画面の「写真を追加」ボタンをクリックして、スマートフォンやパソコンに保存してある写真を選んでアップロードするだけです。
ステップ5|外国語の口コミに返信する設定をする
外国語で口コミが投稿されたときにすぐに気づけるよう、通知の設定を確認しておきましょう。
管理画面の「通知設定」から、新しい口コミが投稿されたときにメールやスマートフォンに通知が来るように設定します。
外国語の口コミが届いたら、DeepLを使って内容を日本語に翻訳して理解し、返信文を日本語で作ってからDeepLで英語や中国語に翻訳して返信します。返信は短くても構いません。
「ご来店いただきありがとうございました。またのご来店をお待ちしています(Thank you for visiting us. We look forward to seeing you again.)」のような一言でも、返信があることで外国人旅行者に「ちゃんと向き合っているお店だ」という印象を与えられます。
設定が終わったら確認すること
設定が終わったら、実際に外国人旅行者の目線で情報が正しく表示されているかを確認します。3つのことをチェックしておきましょう。
実際にGoogleマップで検索して表示を確認する
設定が完了したら、実際にGoogleマップでお店を検索して、追加した英語の情報が正しく表示されているかを確認します。
スマートフォンのGoogleマップアプリを開いて、お店の名前を検索してみてください。
確認したいポイントは、英語の店舗名が表示されているか・英語の説明文が表示されているか・追加した写真が表示されているか・営業時間・住所・電話番号が正しく表示されているかという4点です。
情報が反映されるまでに数時間から数日かかる場合があります。設定直後に確認して表示されていなくても、時間をおいてから再度確認してみてください。
次に外国人旅行者の目線で確認するため、スマートフォンの言語設定を英語に変えてからGoogleマップで検索してみることをお勧めします。
言語設定を変えると、Googleマップの表示が英語になり、自動翻訳される部分と自分で追加した英語の情報がどのように表示されるかを確認できます。
確認が終わったら忘れずに言語設定を日本語に戻しておきましょう。
自動翻訳される部分とされない部分を把握する
Googleビジネスプロフィールには、外国語で検索したときに自動的に翻訳される部分と、翻訳されない部分があります。
この違いを知っておくことで、特に力を入れて多言語対応すべき場所がわかります。
自動翻訳される部分は、営業時間・住所・電話番号・カテゴリ(飲食店・観光スポットなど)・ユーザーが投稿した口コミの一部です。
これらは日本語のままでも、ある程度外国人旅行者に伝わります。
一方で自動翻訳されない部分は、ビジネス名・ビジネスの説明文・サービスやメニューの情報・オーナーが返信した口コミの返信文です。
これらは自分で英語や中国語を追加しないと、外国人旅行者には日本語のまま表示されるか、まったく表示されないことがあります。
設定のステップで追加した英語の情報が、特に大切な部分であることがわかります。
定期的に情報を更新する習慣をつける
Googleビジネスプロフィールは一度設定して終わりではありません。
営業時間が変わった・メニューが変わった・新しい写真を追加したいといった場合は、そのたびに情報を更新する必要があります。
特に注意が必要なのが、年末年始・お盆・ゴールデンウィークなど、通常とは異なる営業時間になる時期です。
日本の祝日を知らない外国人旅行者が「営業中」と表示されているのを信じて来店したのに、実際はお休みだったというトラブルは珍しくありません。
特別営業時間の設定機能を使って、休業日や特別な営業時間を事前に登録しておきましょう。
情報の更新は月に一度を目安に確認するだけでも十分です。写真は季節ごとに新しいものを追加していくと、お店が活発に運営されているという印象を与えられ、Googleからの評価も上がりやすくなります。
よくある質問
Googleビジネスプロフィールの多言語対応について、よく寄せられる疑問をまとめました。
日本語の情報はそのままでいいですか?
はい、日本語の情報はそのままで大丈夫です。Googleビジネスプロフィールは、日本語と英語など複数の言語の情報を同時に掲載することができます。日本語の情報を削除したり変えたりする必要はありません。
日本人のお客様にとっては日本語の情報が見やすいですし、Googleが日本語の情報をもとに検索結果を表示する仕組みもあるため、日本語の情報をきちんと維持することは引き続き大切です。
英語の情報を追加することで、日本人のお客様への対応はそのままに、外国人旅行者にも情報が届くようになります。
日本語・英語・中国語・韓国語など、複数の言語の情報が充実しているほど、さまざまな国の旅行者に対応できるGoogleビジネスプロフィールになっていきます。
中国語や韓国語も追加した方がいいですか?
自店舗に来る外国人旅行者の国籍傾向によって判断することをお勧めします。
訪日外客数の上位を占める韓国・台湾・中国からの旅行者が多い場合は、韓国語・中国語(繁体字・簡体字)の追加が効果的です。
まず英語から始めて、Googleビジネスプロフィールのインサイト機能で「どの国からの検索が多いか」を確認しながら、必要な言語を追加していく進め方が現実的です。
インサイト機能は管理画面から確認でき、どのくらいの人がどの国からお店の情報を見ているかがわかります。
中国語には大陸で使われる「簡体字」と台湾・香港で使われる「繁体字」の2種類があります。
DeepLで翻訳するときは、どちらの中国語に翻訳するかを選べるので、自店舗に多い客層に合わせて選んでください。
設定にかかる時間はどのくらいですか?
初めて多言語対応の設定をする場合、英語の店舗名と説明文の追加・写真の追加・通知設定の確認まですべて行うと、1〜2時間程度かかることが多いです。
翻訳の作業に慣れていない場合や、写真をその場で撮影しながら進める場合はもう少し時間がかかることがあります。
一度に全部やろうとせず、ステップ1とステップ2の店舗名と説明文の追加だけを今日やって、残りは別の日に進めるという分け方でも問題ありません。
設定が終わった後の定期的な更新作業は、月に一度15〜30分程度確認するだけで十分です。最初の設定さえ終わってしまえば、その後の維持はそれほど手間がかかりません。
まず英語のビジネス名と説明文を追加することから始める
ここまでGoogleビジネスプロフィールを多言語対応にするための準備から設定の手順、確認すべきことまで解説してきました。最後に全体を振り返ります。
費用ゼロで今日から始められる最初の一歩
Googleビジネスプロフィールの多言語対応にかかる費用は0円です。必要なのはスマートフォンかパソコンと、DeepLなどの無料翻訳ツールだけです。
設定の手順も難しいものではなく、英語の店舗名と説明文を追加するだけでも、外国人旅行者に届く情報がぐっと増えます。
インバウンド対応の中でも、Googleビジネスプロフィールの多言語対応は「費用がかからない」「効果が出やすい」「今すぐ始められる」という3つの条件がすべて揃っている対策です。
まだ手をつけていない方は、今日中にステップ1の英語のビジネス名の追加だけでも試してみてください。
一度に全部やらなくてもいい
5つのステップをすべて一度に完成させる必要はありません。
ステップ1の英語の店舗名とステップ2の説明文を追加するだけでも、今の状態よりずっと外国人旅行者に伝わりやすくなります。
写真の追加・メニュー情報の英語化・口コミへの返信は、時間があるときに少しずつ進めていけば十分です。
大切なのは完璧な状態を目指すことではなく、今よりも一歩前進した状態を作ることです。設定した情報を月に一度確認して、古くなった情報を更新する習慣をつけるだけで、Googleビジネスプロフィールは育っていきます。
Googleビジネスプロフィールはインバウンド集客の土台
多言語メニューを作る・翻訳デバイスを導入する・SNSで情報を発信するといったインバウンド対応は、外国人旅行者にお店を知ってもらえてこそ効果が出ます。
Googleビジネスプロフィールの多言語対応は、こうした対応への入口を作る土台の部分です。まずここを整えてから、次のステップに進むことが、インバウンド集客を効率よく進める順番です。


