インバウンド対応、何から始める?小売店が最初にやるべき3つのこと

外国から日本に来る人が増えていて、雑貨店やお土産屋さん、専門店で買い物をしたいと思う外国人のお客さんも多くいます。

以前のように、たくさんの商品を一度に買っていく「爆買い」のようなスタイルは少なくなりましたが、その代わりに、日本らしいものや、その土地ならではのものを選んで買いたいという人が増えています。

飲食店や宿泊施設とちがって、小売店は、お客さんとの出会いが一度きりのことが多いです。

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その場で「買いたい」と思ってもらえなければ、そのチャンスは二度とめぐってこないかもしれません。だからこそ、お客さんが来たときに、すぐに買い物ができる準備をしておくことが大切です。

この記事では、小売店が最初にやるべき3つのことを、大事な順番に紹介します。どれも大きな準備やお金がかからず、今日から始められる内容です。

アクション1:キャッシュレス決済と免税(めんぜい)への対応

小売店にとって、いちばん最初に整えておきたいのが、支払いの場面です。せっかく商品を気に入ってもらえても、支払いの方法が合わなければ、お客さんはその場で買うのをあきらめてしまいます。

キャッシュレス決済(現金を使わずに支払う方法)

外国人のお客さんの多くは、現金よりもクレジットカードやスマートフォンでの支払いに慣れています。「現金しか使えません」と伝えると、その場で購入をあきらめられてしまうことが少なくありません。

クレジットカードだけでなく、スマートフォンをかざして払うタッチ決済や、海外でよく使われる決済アプリに対応しているかも、あらためて確認しておくとよいです。

免税(めんぜい。外国人のお客さんが一定の金額以上を買ったときに、消費税がかからなくなる仕組みのこと)

免税に対応しているお店かどうかは、外国人のお客さんが「このお店で買おうかな」と決める大きなポイントになります。免税に対応するには、決められた手続きをして、免税店として登録する必要があります。

まだ免税に対応していないお店は、まず自分の地域の商工会議所(しょうこうかいぎしょ。お店や会社を応援してくれる地域の団体のこと)や税務署に相談してみるとよいです。

手続きの流れや、必要な書類を教えてもらえます。

気をつけたいこと

免税の手続きには少し時間がかかることが多いです。すぐに対応できない場合は、まずキャッシュレス決済の対応から始めて、免税は次のステップとして準備を進めるという進め方でもよいです。

アクション2:商品の説明やPOP(ポップ)を英語でも書く

支払いの準備ができたら、次は商品のことをお客さんに伝える工夫です。

POP(ポップ。商品のそばに置く、小さな説明カードのこと)に日本語しか書かれていないと、外国人のお客さんはその商品が何なのか、どうやって使うのかがわからず、買うのをあきらめてしまうことがあります。

まず取り組みたいこと

  • 売れ筋の商品や、外国人のお客さんに人気の商品から、英語の説明を書く
  • 商品名だけでなく、「どうやって使うか」「どんな時に使利か」も、かんたんな英語で書く
  • 食べ物であれば、原材料(げんざいりょう。何からできているかということ)やアレルギーの情報も書いておく
  • 値段は数字なので伝わりやすいが、割引や税込みかどうかも英語で書いておくと親切

すべての商品に英語のPOPをつけようとすると、時間がかかってしまいます。まずは人気の商品や、外国人のお客さんがよく手に取る商品から、少しずつ増やしていくとよいです。

便利な道具を使う方法

お客さんと直接話して説明したいときは、翻訳機(ほんやくき。話した言葉を別の言葉に変えてくれる機械)があると安心です。

商品について質問されたときに、その場ですぐに答えられるようになります。どんな翻訳機があるかは、タビウケの比較記事で紹介しています。

気をつけたいこと

自動翻訳だけに頼ると、商品の魅力が正しく伝わらないことがあります。とくに、日本らしさや、その土地ならではの特徴は、機械の翻訳では伝わりにくいことが多いです。

かんたんな英語でよいので、お店の人の言葉で伝える部分を残しておくと、お客さんの心に届きやすくなります。

アクション3:SNSや口コミで見つけてもらえるようにする

お店の中の準備ができたら、最後は「そもそもお店を見つけてもらう」ための工夫です。

外国人のお客さんは、日本に来る前や、旅行をしている間に、SNSや口コミサイトで行くお店を決めることが多いです。

お店の中がどんなに良くても、見つけてもらえなければ、お客さんは来てくれません。

まず取り組みたいこと

  • Googleビジネスプロフィール(お店の情報をGoogle地図やGoogle検索に載せるための無料の仕組み)を、英語でも見られるようにする
  • お店の商品や店内の写真を、InstagramなどのSNSに投稿する
  • 外国人のお客さんが書いてくれた口コミに、英語で返事をする
  • ハッシュタグ(#のついた言葉。SNSで同じ話題を探すときに使われる)に、お店がある地域の名前や、商品の特徴を入れる

とくに口コミへの返事は、飲食店や宿泊施設と同じように効果があります。日本語の口コミに英語で返事をしているお店は「外国人にもちゃんと対応してくれそうだ」と思ってもらいやすくなります。

便利な道具を使う方法

口コミへの返事や、SNSの運用に時間をかけられないお店は、口コミ管理ツールや、SNS広告代理運用のサービスを使う方法もあります。

どんなツールやサービスがあるかは、タビウケの比較記事で紹介しています。

気をつけたいこと

SNSも口コミも、一度に全部を完璧にしようとする必要はありません。まずはGoogleビジネスプロフィールの英語対応から始めて、少しずつSNSの投稿を増やしていくという進め方でよいです。

まとめ

ここまで、小売店が最初に取り組みたい3つのアクションを紹介しました。

  1. キャッシュレス決済と免税への対応
  2. 商品の説明やPOPを英語でも書く
  3. SNSや口コミで見つけてもらえるようにする

どれも大きな設備投資や、難しい英語の勉強を必要としません。今日から少しずつ始められることばかりです。

もっと詳しく知りたい方は、タビウケの中にある、それぞれのテーマに合わせた記事も参考にしてみてください。

この記事を書いた人

旅行、観光、IT・Webマーケティングの仕事に25年ほど携わってきた40代。現在はインバウンド対応に悩む店舗・宿泊施設の方々に向けて、実際に使えるツールや方法をまとめています。導入コストや使い勝手を含めて丁寧に検証することを心がけています。