外国人のお客様が増えて、日本国内で対応することをインバウンド対応といいますね。そんな外国人のお客様も飛行機に乗って日本へやってきます。
インバウンド対応とは話しがズレますが、ちょっとした小ネタとして書いてみます。
海外の飛行機運賃は、実は「距離」をもとに計算されるルールがあります。たとえるなら、「どれだけ遠回りしたら、追加料金がかかるか」を決めるための ものさし のようなものです。
TPM(ティーピーエム)
Ticketed Point Mileage(チケットに書かれた区間の距離)
空港と空港の間の「実際のキョリ」のことです。
例えば「東京 → ハワイ」なら、その間の距離がTPMです。
マイル(距離の単位)で表されます。
👉 イメージ:「ここからここまで、何キロ(何マイル)?」を測ったもの。
TTPM(ティーティーピーエム)
Total Ticketed Point Mileage(全部の区間を足した距離)
旅行の中で、飛行機を何回か乗り換える(乗継する)ことがありますよね。
その「乗った区間ぜんぶのTPMを足し算した合計」がTTPMです。
👉 イメージ:「東京→ハワイ」+「ハワイ→ロサンゼルス」+「ロサンゼルス→東京」を全部足した「旅の合計キョリ」。
MPM(エムピーエム)
Maximum Permitted Mileage(これ以上飛んだらダメ!という上限の距離)
運賃ごとに「このキョリまでなら、追加料金なしで飛んでOK」という上限が決められています。
それがMPMです。
👉 イメージ:「このきっぷなら、遠回りしても◯◯キロまでは同じ値段でいいよ」というルール。
マイルチェック
TTPM(実際に飛んだ合計キョリ)が、MPM(上限キョリ)をオーバーしていないか確認する作業
もし旅の合計キョリ(TTPM)が、決められた上限(MPM)を超えてしまったら…
追加料金(割増運賃)を払わないといけません!
👉 イメージ:「遠回りしすぎていないか、ものさしで測って確認する」作業のことです。
計算式のイメージ:
これが一定の割合を超えると、追加料金(5%増し、10%増しなど)が発生します。
途中降機地点(とちゅうこうきちてん)= ストップオーバー
旅の途中で、飛行機を降りて24時間以上その場所に滞在する地点のことです。
例:東京→ハワイ→(ハワイに2泊)→ロサンゼルス
この「ハワイ」が途中降機地点です。
👉 イメージ:「旅の途中で、そこに”寄り道して泊まる”場所」。
乗継地点(のりつぎちてん)= コネクティングポイント
飛行機を乗り換えるけれど、24時間以内にすぐ次の便に乗る地点のことです。
例:東京→(乗り換えだけ)→ロサンゼルス→ホノルル
この「ロサンゼルス」が乗継地点です。
👉 イメージ:「そこに”泊まらず”、すぐ次の飛行機に乗り換えるだけの場所」。
海外旅行のチケットを見たことはありますか?
同じ「東京からハワイ」の旅行なのに、値段が全然ちがうことがあります。「なんでこんなに差があるんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?
実は、海外航空券の値段には、ちゃんとしたルールがあります。でも、そのルールには「TPM」「TTPM」「MPM」など、聞き慣れないカタカナやアルファベットの用語がたくさん出てきます。
最初にこれらの用語を目にしたとき、正直「なにこれ、暗号かな?」と思いました。距離を表す言葉なのか、料金を表す言葉なのか、パッと見ただけでは全然わかりません。
でも、ひとつひとつのしくみをたとえ話で考えてみると、意外とシンプルなルールだったんです。
海外航空券の運賃計算で出てくる基本用語を、できるだけやさしい言葉で整理してみます。「これから航空券のしくみを勉強したい」という方の、最初の一歩になればうれしいです。
距離を測る3つの用語(TPM・TTPM・MPM)
海外航空券のしくみを理解するには、まず「距離を測る」という考え方から始めると、とてもわかりやすくなります。
TPM(ティーピーエム)とは
TPMは、正式には「Ticketed Point Mileage(チケットに書かれた区間のキョリ)」といいます。
空港と空港のあいだの「実際のキョリ」のことです。
例えば「東京からハワイまで」なら、その間のキョリがTPMになります。単位は「マイル」という、距離を表す言葉が使われます。
イメージとしては、「ここからここまで、何マイルあるかな?」と定規で測るような感覚です。
TTPMとは
TTPMは、正式には「Total Ticketed Point Mileage(区間のキョリを全部足したもの)」といいます。
海外旅行では、飛行機を何回か乗り換えることがよくあります。
例えば「東京からハワイ」「ハワイからロサンゼルス」「ロサンゼルスから東京」というように、3つの区間を飛ぶとします。
このとき、それぞれの区間のTPMを全部足し算した合計が、TTPMです。
つまりTTPMは、「旅行全体で、結局どれくらいの距離を飛んだのか」を表す数字なのです。
MPMとは
MPMは、正式には「Maximum Permitted Mileage(認められている最大のキョリ)」といいます。
「このキョリまでなら、追加料金なしで飛んでもいいですよ」という上限のことです。
航空券にはそれぞれ運賃が決まっていて、その運賃ごとに「ここまでなら遠回りしても同じ値段でOK」というキョリが設定されています。それがMPMです。
つまり、TPMを足し算するとTTPMになり、そのTTPMがMPMという上限をこえていないかを見る、という流れになっています。
この「こえていないかを見る」作業こそが、次に説明する「マイルチェック」です。
マイルチェックとは
前の章で説明した「TTPM」と「MPM」を使って、実際に運賃を確認する作業のことを「マイルチェック」といいます。
考え方は、とてもシンプルです。
旅行全体で飛んだ合計のキョリ(TTPM)が、その運賃で認められている上限のキョリ(MPM)をこえていないかどうかを確認するのです。
イメージとしては、「遠回りしすぎていないか」を、定規で測って確認するような作業です。
もしTTPMがMPMをこえてしまったら
旅行のルートによっては、まっすぐ飛ぶよりも遠回りするルートを選ぶことがあります。乗り換えの都合や、途中で立ち寄りたい場所があるときなどです。
このとき、合計のキョリ(TTPM)が、決められた上限(MPM)を超えてしまうことがあります。
そうなった場合は、追加の料金を払わなければなりません。これを割増運賃といいます。
こえた割合に応じて、5パーセント増し、10パーセント増しというように、段階的に料金が上がっていくしくみになっています。
マイルチェックの考え方
数字で表すと、次のような考え方になります。
TTPMをMPMで割ることで、「どれくらい遠回りしているか」の割合がわかります。この割合が一定のラインをこえると、追加料金が発生する、というしくみです。
つまりマイルチェックとは、「遠回りの度合いを確認して、追加料金が必要かどうかを判断する作業」だといえます。
最初にこの考え方を知ったとき、「距離を測るだけで料金が変わるなんて、飛行機の運賃って面白いしくみだな」と感じました。
途中降機地点・乗継地点の違い
海外旅行では、目的地までの間に、別の空港を経由することがよくあります。
このとき、経由する場所には大きく分けて2つの種類があります。「途中降機地点」と「乗継地点」です。名前は似ていますが、意味は全くちがいます。
途中降機地点(ストップオーバー)とは
途中降機地点とは、旅の途中で飛行機を降りて、そこに24時間以上滞在する地点のことです。
例えば、「東京からハワイに行き、ハワイで2泊してから、ロサンゼルスに向かう」という旅行があったとします。この場合、ハワイが途中降機地点になります。
つまり、ただ通り過ぎるだけでなく、そこでしっかり観光したり、用事を済ませたりする場所のことです。
乗継地点(コネクティングポイント)とは
乗継地点とは、飛行機を乗り換えるけれど、24時間以内にすぐ次の便に乗ってしまう地点のことです。
例えば、「東京からロサンゼルスで飛行機を乗り換えて、そのままホノルルに向かう」という旅行があったとします。この場合、ロサンゼルスは乗継地点になります。
つまり、その場所に泊まることはなく、あくまで次の飛行機に乗り換えるためだけに立ち寄る場所のことです。
航空券のしくみを知ると、旅がもっと面白くなる
ここまで、海外航空券の運賃計算に出てくる基本用語を整理してきました。
TPMは区間ごとのキョリ、TTPMはその合計、MPMは追加料金なしで飛べる上限のキョリでした。そして、この2つを比べて確認する作業がマイルチェックです。
また、経由地には「途中降機地点」と「乗継地点」という2種類があり、24時間という時間がその境目になっていることもわかりました。
最初は、アルファベットの羅列を見るだけで身構えてしまうような用語ばかりでした。
しかし、ひとつひとつを「距離を測るものさし」「遠回りチェック」「寄り道するかしないか」というたとえ話で考えてみると、実はとてもシンプルなルールの積み重ねだったのです。
海外航空券の値段が路線や経由地によって変わるのには、こうした明確な理由があります。このしくみを知っているだけで、次に航空券を選ぶときの見え方が、少し変わってくるかもしれません。
これから航空券のしくみを学ぼうとしている方にとって、この記事が最初の一歩として役立てば嬉しいです。


