アメリカから日本に旅行に来た家族が、ホテルの部屋でスマホを開き、明日行くレストランを探しています。
父親が選んでいるのは、地図アプリではなく、星の数と口コミがたくさん並んだ画面です。そこに映っているのが、Tripadvisorという世界中で使われているサイトです。
星が4つ以上あり、口コミの数が多いお店を見つけると、家族は迷わずそのお店に向かうことに決めました。反対に、情報がほとんど載っていないお店は、候補にすら入りませんでした。
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日本ではあまり馴染みがなくても、海外から来る旅行者にとって、Tripadvisorはお店を選ぶときの大事な判断材料になっています。
登録していないということは、旅行者が開くその画面に、そもそも名前すら出てこないということです。どんなに料理が美味しくても、施設が魅力的でも、探してもらえなければ選ばれるチャンスすらありません。
Tripadvisorとはどんなサイトか
Tripadvisorは、世界中の旅行者が使っている口コミサイトです。
レストランやホテル、観光施設など、旅行に関わるあらゆる場所の情報が集まっており、実際に訪れた人たちが星の数や感想を書き込んでいます。
日本で広く使われているOTA(宿の予約サイト)は、主に「予約をするための場所」として使われています。
しかし、Tripadvisorは少し役割が違います。予約そのものよりも、「どのお店に行こうか」「この施設は行く価値があるか」を決めるための、比較や判断の材料として使われることが多いサイトです。
例えば、海外から来た旅行者が、地図アプリで近くのレストランを見つけたとします。
その後、店名で検索し、Tripadvisorに口コミがあるかどうかを確認してから、実際に行くかどうかを決める、という流れがよくあります。
つまり、Tripadvisorに登録し、正しい情報を載せておくことは、外国人旅行者に「選んでもらう土台」に立つための、欠かせない準備なのです。登録前に準備しておくもの
Tripadvisorへの登録をスムーズに進めるために、あらかじめ用意しておきたいものが3つあります。
まず一つ目は、お店や施設の基本情報です。住所、営業時間、電話番号、定休日など、正確な情報をまとめておきます。
例えば、住所が少しでも間違っていると、地図アプリと連動した時に、旅行者が違う場所にたどり着いてしまうことがあります。
二つ目は、写真です。外国人旅行者は、日本語が読めなくても、写真を見るだけでお店の雰囲気を感じ取ります。
外観、料理や商品、店内の様子など、清潔感が伝わる写真を数枚用意しておくと安心です。スマホで撮った写真でも十分ですが、明るい時間帯に撮ることで、より魅力が伝わりやすくなります。
三つ目は、簡単な英語での説明文です。長い文章や難しい言い回しは必要ありません。
「どんな料理を出しているお店か」「どんな体験ができる施設か」を、短い文章で伝えられれば十分です。
登録した後からでも書き直せるので、まずは簡単な内容から始めて構いません。
この3つを準備しておくことで、次に紹介する登録の手順を、迷わずに進めることができます。
Tripadvisorに登録する手順
①アカウントを作る
まず、Tripadvisorの公式サイトから、お店や施設のオーナー専用のアカウントを作ります。
個人の旅行者が使う一般のアカウントとは別に、お店側が情報を管理するための専用の入り口が用意されています。
メールアドレスを登録し、パスワードを設定するだけで、アカウント自体はすぐに作ることができます。
この時点では難しい作業はなく、次のステップに進むための入り口を作るだけです。
アカウントを作った後は、そのお店がすでにTripadvisor上に登録されているかどうかを確認します。
お客さんが先に口コミを投稿していて、お店の情報がすでに存在している場合もあるためです。
その場合は、新しく登録するのではなく、既存のページを「自分のお店」として引き継ぐ手続きに進みます。
②お店・施設の情報を入力する
アカウントを作ったら、次はお店や施設の基本情報を入力していきます。
まず、お店の名前を入力します。日本語の名前だけでなく、外国人旅行者が読める形の名前も一緒に登録しておくと、検索された時に見つけてもらいやすくなります。
次に、住所を入力します。地図アプリと連動する部分なので、番地や建物名まで正確に入れておくことが大切です。
住所が曖昧だと、旅行者が地図上で正しい場所にたどり着けないことがあります。
さらに、カテゴリを選びます。飲食店であれば「レストラン」、観光施設であれば「観光スポット」「アクティビティ」など、いくつかの分類の中から、実際の業態に近いものを選びます。
カテゴリを正しく選んでおくことで、旅行者が探しているジャンルの中に、自分のお店が表示されやすくなります。
営業時間や定休日、予算の目安なども、この段階でできるだけ詳しく入れておきます。情報が細かく揃っているほど、旅行者が訪れるかどうかを判断しやすくなります。
③写真を追加する
情報の入力が終わったら、次は写真を追加していきます。Tripadvisorでは、文章よりも先に写真が目に入るため、旅行者の第一印象を大きく左右する部分です。
飲食店であれば、看板メニューや人気の料理を、明るい場所で撮った写真がおすすめです。
湯気が立っている様子や、盛り付けの彩りが伝わる写真は、言葉が通じなくても「美味しそう」という気持ちを伝えることができます。
観光施設であれば、施設の外観や、実際に旅行者が体験できる様子が伝わる写真を選びます。
例えば、建物の全体像がわかる写真や、実際にお客さんが楽しんでいる様子の写真があると、どんな場所なのかをイメージしてもらいやすくなります。
また、店内の清潔感が伝わる写真も大切です。海外から来る旅行者の中には、衛生面を気にする人も多く、明るく整った店内の写真があるだけで、安心感につながります。
写真は多ければ良いというわけではありませんが、外観、料理や体験の様子、店内の3種類を、それぞれ数枚ずつ用意しておくと、バランスの良いページになります。
④説明文を書く
写真を追加したら、次はお店や施設の説明文を書いていきます。ここで気をつけたいのは、日本語をそのまま英語に置き換えないことです。
日本語の紹介文には、「おもてなしの心を大切に」「四季を感じる」といった、雰囲気を伝える表現がよく使われます。
しかし、こうした表現は英語にすると意味が伝わりにくく、外国人旅行者にとっては、かえって分かりにくい文章になってしまうことがあります。
そのため、説明文は「何ができるお店・施設なのか」を、シンプルな言葉で伝えることを意識します。
例えば、「新鮮な魚を使った寿司を提供するお店です」「地元の職人が作る工芸品を見学できる施設です」というように、具体的な内容を短い文章で書きます。
英語での文章作成に不安がある場合は、翻訳サービスを使って下書きを作り、後から簡単な言葉に直していく方法でも構いません。
完璧な英語である必要はなく、旅行者に内容が伝わることの方が大切です。
説明文は、登録した後からでも編集できます。まずは短くても構わないので、伝えたいことをシンプルにまとめてみることから始めます。
⑤登録内容を確認して申請する
すべての情報を入力し終えたら、最後に内容を見直してから申請します。
住所や電話番号に間違いがないか、写真がきちんと表示されているか、説明文がわかりやすい内容になっているかを、一通り確認します。
特に住所や営業時間は、旅行者が実際に訪れる時に直接関わる部分なので、念入りに確認しておきたいところです。
確認が終わったら、申請ボタンを押して手続きは完了です。申請した内容は、Tripadvisor側で審査が行われます。
審査には数日かかることが多く、内容によってはもう少し時間がかかる場合もあります。
審査が終わると、実際にサイト上にお店や施設のページが公開されます。公開された後は、実際の画面を見て、写真や説明文が意図した通りに表示されているかを、改めて確認しておくと安心です。
登録した後に気をつけたいこと
Tripadvisorへの登録が終わっても、それで作業が終わるわけではありません。登録した後の使い方によって、旅行者からの見え方は大きく変わっていきます。
まず大切なのは、情報を新しくし続けることです。営業時間が変わったり、メニューが変わったりした時には、そのつど内容を直しておく必要があります。
情報が古いままだと、実際に訪れた旅行者との間で「聞いていた内容と違う」というずれが生まれてしまいます。
こうした放置による影響は、OTAの登録でも同じように起こりやすい問題です。
もう一つ大切なのが、口コミへの返信です。
旅行者が感想を書き込んでくれた時に、返信をしないままにしていると、これから見る旅行者に「お客さんの声を大事にしていないのかな」という印象を与えてしまいます。
良い口コミにはお礼を、厳しい口コミには誠実な返信を心がけることで、ページ全体の印象が良くなっていきます。
登録した後も、時々ページを見直し、情報を新しく保っておくことが、旅行者に選ばれ続けるための大切な習慣になります。
口コミに向き合い続けることが、旅行者に選ばれ続けるお店や施設になる
Tripadvisorへの登録は、外国人旅行者に見つけてもらうための、大切な入り口です。
アカウントを作り、基本情報や写真、説明文を整えていく作業は、決して難しいものではありませんが、一つひとつ丁寧に進めることで、旅行者に伝わるページに近づいていきます。
そして、登録した後も情報を新しく保ち、口コミに向き合い続けることが、旅行者に選ばれ続けるお店や施設になるための土台になります。
まずはアカウントを作るところから、少しずつ始めてみてください。


