Googleビジネスプロフィールの情報ミスで外国人客を逃した5つのケース|登録内容の確認不足が招くトラブル

台湾から一人で日本を旅行していた女性が、スマホの地図を頼りに、ある居酒屋を目指して歩いていました。

地図には「営業中」と表示されていたはずなのに、着いてみるとシャッターが閉まっていました。

その日は、実は臨時休業の日でした。お店側はSNSでは休業を知らせていましたが、Googleビジネスプロフィールの情報までは直していませんでした。

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女性は、言葉の通じない土地で、次の店を探すことになりました。

日本人のお客さんであれば、電話をかけて確認したり、近くの人に尋ねたりすることもできます。

しかし、土地勘がなく、言葉も自由に使えない外国人旅行者にとって、画面に表示された情報がすべてです。登録しているからといって、それが正しく伝わっているとは限りません。

小さな情報のミスが、外国人旅行者にとってはどれほど大きなトラブルにつながるのか、実際にあった5つのケースを紹介していきます。

なぜGoogleビジネスプロフィールの情報ミスが外国人客に影響しやすいのか

日本人のお客さんであれば、少しくらい情報がずれていても、大きな問題にならないことがあります。

土地勘があるので、近くまで来れば場所を見つけられますし、電話が繋がらなくても、近所の人に聞いたり、別の方法で調べたりすることができます。

しかし、外国人旅行者の場合は事情が違います。初めて訪れる土地で、頼りになるのはスマホの画面に表示された情報だけということが多くあります。

地図アプリに表示された住所や営業時間、電話番号を、そのまま信じて行動するしかありません。

さらに、言葉の壁もあります。お店に着いてから店員さんに直接尋ねようとしても、うまく伝わらないことがあります。

事前に電話で確認しようとしても、日本語でのやり取りに不安を感じ、電話をかけること自体をためらう旅行者も少なくありません。

つまり、日本人客であれば小さなずれで済むことでも、外国人客にとっては、そこで旅行の予定が崩れてしまうほどの大きな問題になりやすいのです。

情報ミスで外国人客を逃した5つのケース

①営業時間の登録が実際と違っていた

あるラーメン店では、月に一度、棚卸しのために不定期で休業する日がありました。しかし、その休業日はGoogleビジネスプロフィールには反映されておらず、通常営業と同じ表示のままになっていました。

オーストラリアから来た旅行者は、Googleマップで「営業中」と表示されているのを確認し、期待して店の前まで来ましたが、シャッターが閉まっていました。

その旅行者は、次の予定が詰まっていたため、もう一度来店する時間を作ることができませんでした。

不定期な休業や、特別な短縮営業がある場合は、その都度、忘れずに情報を直しておくことが、こうしたすれ違いを防ぐ第一歩になります。

②住所や地図上のピンの位置がずれていた

ある観光地の土産物店では、開店した当初にGoogleビジネスプロフィールへ住所を登録しましたが、地図上のピンの位置が、実際の店舗より少し離れた場所にずれたままになっていました。

タイから来た家族連れは、地図アプリの案内に従って歩いていましたが、ピンの示す場所には別の建物が建っていました。

周りを見渡しても、日本語の看板しか見当たらず、家族は困り果ててしまいました。結局、通りがかりの人に助けてもらい、なんとか店にたどり着きましたが、予定していた時間よりも大幅に遅れての来店となりました。

地図上のピンは、一度登録したら終わりではなく、実際の場所と合っているかを、時々自分の目で確認しておくことが大切です。

③電話番号が古いままになっていた

ある宿泊施設では、電話回線を新しくした際に、Googleビジネスプロフィールに登録していた電話番号を直し忘れていました。

道に迷ってしまった韓国からの旅行者は、地図アプリに表示されていた電話番号に連絡を取ろうとしましたが、繋がりませんでした。

使われていない番号だったのです。連絡が取れないまま、旅行者は真っ暗な夜道を、不安な気持ちで歩き続けることになりました。

最終的には近くの交番で道を尋ね、なんとか宿にたどり着くことができましたが、旅行者にとっては大きな不安を感じる出来事になってしまいました。

電話番号を変更した時は、Googleビジネスプロフィールも忘れずに直しておくことが、こうした事態を防ぐことにつながります。

④写真が実際の店内・商品と違っていた

あるカフェでは、開店当初の明るく新しい内装の写真をGoogleビジネスプロフィールに登録していましたが、その後、経年による傷みが目立つようになっても、写真はそのままにしていました。

アメリカから来た旅行者は、写真に写っていたおしゃれな内装を見て、期待して来店しました。

しかし、実際の店内は、写真よりも古びた雰囲気になっており、旅行者は小さな声で連れに「聞いていたのと違うね」と話していました。

料理の味には満足していたようでしたが、口コミには「写真と店内の印象が違った」という一文が残されてしまいました。

写真は、一度登録したら終わりではありません。実際の様子と大きく差が出てきた時は、新しい写真に入れ替えることで、来店した時の印象のずれを防ぐことができます。

⑤外国語の口コミへの返信がなく不安にさせた

ある和菓子店には、以前来店したイギリス人旅行者が、英語で「アレルギー対応はしてもらえますか」という質問を含んだ口コミを投稿していました。

しかし、お店側はその口コミに気づかないまま、長い間返信をしていませんでした。

これから旅行を計画していたフランス人旅行者は、同じアレルギーの心配があり、その口コミを見つけて参考にしようとしました。

しかし、質問に対する返信がないままになっているのを見て、「対応してもらえるかわからない」と不安になり、結局その店を訪れることを諦めてしまいました。

外国語で書かれた口コミには、質問や不安な気持ちが込められていることがあります。返信が無いままだと、その一件だけでなく、これから見る他の旅行者の判断にも影響してしまいます。

気づいた時にはできるだけ早く、簡単な言葉でも返信をしておくことが大切です。

情報ミスを防ぐためにできること

ここまで紹介してきた5つのケースは、どれも「わざと直さなかった」わけではなく、忙しさの中で「気づかないまま」放置されてしまったものばかりです。

だからこそ、特別な知識がなくても、少しの工夫で防げることが多くあります。

まず大切なのは、月に一度など、決まったタイミングで自分の店の情報を、旅行者が見る画面と同じように確認する習慣を作ることです。

営業時間や電話番号、住所は、自分では「変わっていない」と思っていても、実は以前の変更が反映されていなかった、ということがあります。

実際に旅行者側の画面を開いて確認することで、こうした見落としに気づきやすくなります。

また、営業時間の変更や電話番号の変更など、何かを変えた時には、「後でまとめて直そう」と後回しにせず、その場ですぐに直すことを心がけます。

忙しい時ほど後回しにしてしまいがちですが、変更した直後に直しておけば、忘れてしまう心配がありません。

写真についても、大きく模様替えをしたり、内装が傷んできたりしたタイミングで、新しい写真に入れ替える機会を作っておくと安心です。

口コミについては、日本語だけでなく、英語やその他の言語で書かれたものにも目を通す習慣をつけることが大切です。

すべてに完璧な言葉で返す必要はなく、まずは気づいた時に、短くても返信をすることから始めてみてください。

月に一度でも自分の店の情報を見直す時間を作ることが、こうしたトラブルを防ぐ一番の近道

営業時間や住所、電話番号、写真、口コミへの返信、どれも一つひとつは小さな情報です。

しかし、その小さなずれが、土地勘のない外国人旅行者にとっては、旅行の予定を狂わせるほどの大きなトラブルにつながってしまうことがあります。

今回紹介した5つのケースは、どれも特別な事情があったわけではなく、忙しさの中で気づかないまま起きてしまったものばかりです。

だからこそ、月に一度でも自分の店の情報を見直す時間を作ることが、こうしたトラブルを防ぐ一番の近道になります。

まずは、今のGoogleビジネスプロフィールの情報が、実際のお店の状態と合っているかどうか、確認するところから始めてみてください。

この記事を書いた人

旅行、観光、IT・Webマーケティングの仕事に25年ほど携わってきた40代。現在はインバウンド対応に悩む店舗・宿泊施設の方々に向けて、実際に使えるツールや方法をまとめています。導入コストや使い勝手を含めて丁寧に検証することを心がけています。