添乗員派遣会社をくらべてみた自分に合う会社の選び方
「来週の休みがいつになるか、まだ分からない」添乗員として派遣会社に登録して働く人の中には、休みが直前になるまで決まらず、予定を立てにくいと感じている人がいます。
その反対に、3日前に急に仕事が入ることもあり、気づけば30連勤を超えていたという話もあります。それでも、働いた時間に見合うだけの給料がもらえるとは限らないのが、この仕事の難しいところです。
給料の面では、どの会社を選んでもそれほど大きな違いはないとも言われています。この仕事だけで家族を支えていくのは簡単ではないと、正直に語る人もいます。
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登録するときの面談でも、会社によって対応の差があります。ある会社では、希望する働き方を伝えるたびに「それは難しい」と否定されてしまい、話す気持ちがなえてしまったという体験もありました。
同じ内容を別の会社に伝えたときは、まず一度受け止めてもらえたそうです。会社によって、こんなにも雰囲気が違うのかと驚いたという声です。
研修の充実度にも差があります。サポートしてくれる担当者が添乗の経験者だから相談しやすいという会社もあれば、もう少し研修の機会がほしいと感じる会社もあります。
そして繁忙期以外は仕事が減り、収入の波が大きくなりやすいことも、派遣という働き方の特徴です。
添乗員派遣会社といっても、休みの決まり方も、給料も、面談での対応も、会社によって大きく違います。この記事では、そんな会社ごとの違いを、実際にくらべながら紹介していきます。
添乗員派遣会社とはどんな仕組みの会社なのか
添乗員派遣会社とは、旅行会社の代わりに添乗員を集めて、ツアーに送り出す会社のことです。
旅行会社が「今度のツアーに添乗員が必要です」とお願いすると、派遣会社に登録している添乗員の中から、都合の合う人が選ばれて仕事をする仕組みになっています。
添乗員として働く人の多くは、この派遣会社に登録して仕事をしています。
旅行会社に直接雇われて働く道もありますが、旅行会社の社員になった場合、添乗の仕事だけでなく、受付や旅行の企画など、他の仕事を任されることもあります。
反対に、派遣会社に登録すれば、添乗の仕事を中心に働くことができます。
派遣会社に登録すると、まず面談を受けます。そこで今までの経験や、これからどんな働き方をしたいかを伝えます。
登録が終わると、旅行会社からの依頼に応じて、派遣会社から「このツアーに行けますか」という連絡が来るようになります。都合が合えば引き受け、都合が合わなければ断ることもできます。
給料の支払われ方も、会社に直接雇われる場合とは少し違います。多くの派遣会社では、働いた日数に応じて給料が決まる「日当制」という仕組みが使われています。
つまり、ツアーに行った日数が多ければ多いほど給料が増え、少なければ減るという仕組みです。
このように、添乗員派遣会社は、添乗員として働きたい人と、添乗員を必要とする旅行会社をつなぐ、大切な役割を持った会社なのです。
添乗員派遣会社を選ぶときに見ておきたいポイント
添乗員派遣会社と一口に言っても、会社によって特徴はさまざまです。どの会社に登録すればよいか迷ったときは、次のようなポイントを見ておくと、自分に合った会社を選びやすくなります。
案件の数と種類
まず見ておきたいのが、その会社がどれくらいの数のツアーを扱っているかです。案件が多ければ、それだけ仕事に入れる機会が増えます。
また、国内旅行が多いのか、海外旅行が多いのか、日帰りツアーが中心なのか、宿泊を伴うツアーが中心なのかによっても、働き方が大きく変わってきます。
自分がどんな仕事をしたいかを考えながら、会社の得意分野を確認しておくとよいでしょう。
研修やサポートの充実度
特に未経験から始める人にとっては、研修があるかどうかは大切なポイントです。
添乗の基本的な進め方やマナーを学べる研修が用意されているか、初めての仕事のときに先輩や担当者がついてくれるかなど、サポート体制を確認しておくと安心です。
会社によっては、担当者自身が添乗の経験者で、実際に相談しやすいというところもあります。
給料の仕組みと支払われ方
給料が日当制なのか、それ以外の仕組みなのか、いつ支払われるのかも会社によって違います。また、繁忙期と閑散期で仕事の量にどれくらい差が出るのかも、事前に聞いておきたいところです。
仕事が少ない時期にどう過ごすかを考えておくことも、長く続けるためには大切です。
休みの決まり方
休みがいつ決まるかも、会社によって差があります。早めに休みの予定が分かる会社もあれば、直前まで分からない会社もあります。
プライベートの予定を立てやすいかどうかにも関わってくるため、自分の生活スタイルに合うかどうかを考えておきましょう。
登録面談での対応
実際に登録する前の面談で、担当者がどんな対応をしてくれるかも、会社選びのヒントになります。
自分の希望をきちんと聞いてくれるか、無理な条件を押しつけてこないかなど、面談の雰囲気からも会社の姿勢が見えてくることがあります。
これらのポイントを踏まえたうえで、次の章では実際にいくつかの派遣会社を取り上げて、特徴をくらべていきます。
主要な添乗員派遣会社の特徴をくらべてみる
ここでは、代表的な添乗員派遣会社をいくつか取り上げて、それぞれの特徴をくらべてみます。会社によって強みや雰囲気が違うので、自分に合いそうな会社を見つける参考にしてください。
旅行綜研
旅行綜研は、添乗員の派遣を専門にしている会社の中でも大手として知られています。多くの旅行会社と契約を結んでおり、安定して仕事を紹介できているという特徴があります。
閑散期であっても、卒業旅行などの案件によって仕事の量が大きく減りにくいという声もあります。また、保険の手厚さも他社に比べて評価されているポイントの一つです。
一方で、給料の面については、添乗員という仕事全体に共通する課題として、この仕事だけで家族を支えるのは難しいという声もあります。
TEI
TEIは、長い歴史を持つ会社で、添乗員の育成と派遣を専門にしています。本社は東京にあり、札幌、東京、大阪、名古屋、広島、福岡と、複数の都市に支店を持っています。
取引先には大手の旅行会社や航空会社、空港に関わる会社などが含まれており、長い歴史を持つ分、安心して登録できる会社と言えそうです。
添乗の仕事だけでなく、通訳や空港での仕事、イベントの運営サポートなど、旅行や観光に関わる幅広い仕事を紹介してもらえる点も特徴です。
フォーラムジャパン
フォーラムジャパンは、旅行・観光業界の派遣を専門にしている会社で、多くの旅行会社と提携していることが強みとして紹介されています。
提携先が多い分、自分の希望に合った仕事を見つけやすいという特徴があります。給料の面で他社より条件がよいという評判もありますが、契約内容や条件をしっかり確認してから登録することが大切です。
会社を選ぶときに気をつけたいこと
どの会社にも共通して言えるのは、添乗員という仕事そのものが、給料の面で大きな余裕を持ちにくいという点です。
そのため、会社選びでは給料だけでなく、案件の安定感や研修の充実度、サポート体制なども含めて、総合的に判断することが大切です。
気になる会社がいくつかあれば、説明会に参加してみたり、実際に話を聞いてみたりすることで、自分に合うかどうかがより分かりやすくなります。
添乗員派遣会社に初めて登録するときの流れ
添乗員派遣会社に登録するときは、いくつかの決まった流れがあります。ここでは、初めて登録する人がイメージしやすいように、一般的な流れを紹介します。
まずは応募や問い合わせから始まる
気になる派遣会社を見つけたら、公式サイトなどから応募や問い合わせをします。多くの会社では、インターネット上のフォームから簡単に申し込むことができます。
この段階では、名前や連絡先、これまでの職歴などの簡単な情報を伝えます。
説明会や面談に参加する
応募をすると、会社の説明会や、担当者との面談に案内されることが多いです。説明会では、添乗員という仕事の内容や、給料の仕組み、会社の特徴などについて詳しい説明を聞くことができます。
面談では、これまでの経験やこれからどんな働き方をしたいかを伝え、担当者からも会社について詳しく聞くことができます。
この場は、会社を選ぶ側にとっても、自分に合うかどうかを見極める大切な機会です。
必要な書類をそろえて登録する
説明会や面談を経て登録を決めたら、必要な書類を提出します。履歴書や本人確認書類など、会社によって必要なものは多少異なりますが、基本的な書類をそろえれば手続きは進められます。
未経験から始める人が多い業界のため、特別な資格がなくても登録できる会社がほとんどです。
研修を受けてデビューに備える
登録が済むと、多くの会社では研修が用意されています。添乗の基本的な流れやマナー、緊急時の対応方法などを学びます。
研修の期間や内容は会社によって差があるため、この記事の前の章で紹介した内容も参考にしながら、自分に合った研修体制の会社を選ぶとよいでしょう。
初めての仕事が任される
研修を終えると、いよいよ実際のツアーに添乗員として参加することになります。最初は日帰りの近場のツアーなど、比較的取り組みやすい案件から任されることが多いです。
分からないことがあれば、担当者に相談できる体制が整っている会社を選んでおくと、初めての現場でも安心です。
登録から初めての仕事までにかかる期間は、会社や本人の都合によって差がありますが、早ければ1か月ほどで現場に立てることもあります。焦らず、自分のペースで一つひとつの手続きを進めていきましょう。
タイプ別おすすめの添乗員派遣会社の選び方
添乗員派遣会社にはそれぞれ特徴があるため、自分がどんなタイプに当てはまるかを考えることで、選び方のヒントが見えてきます。ここでは、いくつかのタイプに分けて、会社を選ぶときの考え方を紹介します。
未経験から始めたい人
初めて添乗員に挑戦する人は、研修がしっかり用意されている会社を選ぶと安心です。
添乗の基本的な進め方やマナーを一から学べる会社や、担当者が添乗の経験者で相談しやすい会社であれば、初めての現場でも不安が少なくなります。
説明会に参加して、研修の内容を直接確認してみるのもよい方法です。
とにかく仕事の数を増やしたい人
仕事の機会を多く持ちたい人には、提携している旅行会社の数が多い会社が向いています。提携先が多ければ、それだけ紹介される案件の数も増えやすくなります。
国内と海外のどちらも扱っている会社であれば、選べる仕事の幅もさらに広がります。
安定した収入を大事にしたい人
収入の波をできるだけ抑えたい人は、閑散期でも仕事を紹介してもらいやすい会社を選ぶとよいでしょう。
繁忙期だけでなく、一年を通してどれくらい仕事の量に差があるのかを、説明会などで確認しておくことが大切です。
家庭やプライベートと両立させたい人
子育てや家庭の事情と両立させながら働きたい人は、休みの決まり方や、仕事を断りやすい雰囲気かどうかを重視するとよいでしょう。
会社によって、休みが早めに分かるところもあれば、直前まで分からないところもあるため、面談の際に率直に希望を伝えて確認しておくと安心です。
旅行以外の仕事も含めて働きたい人
添乗の仕事だけでなく、通訳やイベントの運営サポート、空港での仕事など、旅行や観光に関わる幅広い仕事に挑戦したい人には、そうした仕事も扱っている会社が向いています。
閑散期に別の仕事を組み合わせられれば、収入の波を抑えることにもつながります。
自分がどのタイプに近いかを考えながら会社を選ぶことで、登録してからのミスマッチを減らすことができます。複数の会社の説明会に参加して、実際の雰囲気を比べてみるのもおすすめです。
自分に合った添乗員派遣会社を見つけよう
添乗員派遣会社をくらべてみると、休みの決まり方や給料の仕組み、研修の充実度、登録面談での対応まで、会社によって想像以上に違いがあることが分かります。
休みが直前まで分からず、気づけば長い連勤になっていたという話や、面談で希望を伝えるたびに否定的な反応をされて気持ちが沈んでしまったという話は、会社選びを軽く考えてはいけないということを教えてくれます。
同じ添乗員という仕事でも、登録する会社次第で、働きやすさは大きく変わってくるのです。
どの会社を選んでも、給料の面で大きな余裕を持ちにくいという現実は変わりません。
それでも、研修がしっかりしている会社を選べば未経験からでも安心して始められますし、提携先の多い会社を選べば仕事の機会を増やすこともできます。
繁忙期以外の収入の波をどう乗り越えるか、家庭との両立をどう図るかといった、自分にとって譲れない条件を先に整理しておくことが、後悔しない会社選びにつながります。
一つの会社だけで決めてしまわず、気になる会社の説明会にいくつか参加してみることをおすすめします。
実際に話を聞き、担当者の対応や会社の雰囲気を自分の目で確かめることが、長く続けられる働き方を見つける一番の近道です。


